「ボッチプレイヤーの冒険 〜最強みたいだけど、意味無いよなぁ〜」
第31話

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エルシモとの会見編
<位階と英雄>


 何か思いつめたような表情で私の顔を見つめるエルシモさん。その真剣な眼差しになんとなく居た堪れない気持ちになってくるけど、私としてはどんな理由でいきなり彼がこんな表情で私を見ているのか解らないので目をそらす事ができない

 私、何か特別な事を言ったっけ?

 でも、先ほどの私の言葉を思い出して見ても特に思い当たる事は無いのよね。だって、私がシャイナより弱いとかシャイナが私達の最大戦力の一人だと言うのは事実であり、実際に相対してその強さを身を持って体感したエルシモさんからしたら余計に疑問を持つような事ではないでしょ? 先ほどの言葉の内容でもし疑問に感じる部分があるとすれば、もしかするとこの国の神官は修行僧のような前衛系の修行をする人が居ないのかも知れないなんて事くらいだけど、その程度の事でこんな真剣な表情になるだろうか?

 まぁ解らない事をいつまでも考えていても仕方がないし、先ほどまでにもう取り返しがつかないほど多くの失敗をしているのだから、この疑問だけをうやむやにしても仕方がないよね。そう決意を固めて、私を見つめるエルシモさんにぶつけてみる事にする

 「何? じっと私の顔を見つめて。もしかしてまた私、何か問題のある発言しちゃった?」
 「いや違う。姫さん、あんたさっき自分の事を巫女だと言ったよな? と言う事はもしかして信仰系マジックキャスターなのか?」

 え? 疑問に思ったのってそこなの? この国にも信仰系マジックキャスターって居るよね? だってボウドアの村でも回復魔法を使って村人たちの怪我を治そうとした時に、普通は怪我人を神殿に運ぶか、数が多くて運べないのなら連絡をして神官を派遣してもらうのが普通で、もし冒険者などが魔法で治療を行う場合は神殿の手前、お金を貰わないといけない規則になっているなんて話があったし

 「確かに信仰系マジックキャスターだけど、それがどうかしたの? 特に驚くような事は・・・あっそっか、解ったわ! この周辺の国家では神殿関係者は王族で居られないとかなんでしょ。それで驚いたとか」
 「あ〜、確かにこの国では神官の皇帝と言うのは聞いたことは無いが、隣のスレイン法国なら信仰国だから国王は普通に神官だろう」

 違うのか。なら何が気になったんだろう? 私が巫女である事に特に疑問が湧くような事は無いと思うけど。まっまさか、私の行動や言動を見てとても巫女に見えなかったから驚いたって事!? 

 いやいや、かなり真剣な顔をしていたし、流石にそんなふざけた理由ではないよね。なら何がそんなに気になるんだろう?

 「では、何が気になるの? この国にも普通に神官はいるみたいだし、私が巫女である事に疑問が湧く事は無いだろうし、信仰系マジックキャスターだからと言って何か問題があったりするとも思えないんだけど」
 「いや、俺は驚いたわけじゃないし、姫さんが信仰系マジックキャスターだった事を気にかけていると言うわけでもないんだ。信仰系と聞いてもしかしたらと思っただけだ」

 もしかしたらって、なんの事だろう? 何か特別な事があるのかな?

 「もしかしたらって?」
 「いや、よく考えたらありえない話だった」

 あ〜、そこまで話して最後まで言わないなんて返って気になるじゃないの。それに神官でも王族だったらありえない話ってなんだろう? そんな特殊な事って何かあったっけ?

 「だからなんの事を言っているの? 私が信仰系マジックキャスターだと確認したけど、それでもやっぱりありえないなんてどんな事があるのよ。王族だと何かあるの?」
 「いや、姫さんが王族だからどうとかではなくて、さっきの話では巫女の他にモンク系の業も使えると言っていたよな。ならばいくら姫さんがとんでもない力を持っていると言っても流石に無理だろうと思ったんだ。復活の魔法を使えるなんて事は」

 ん? 復活の魔法? それがなぜモンク系のスキルを取ると使えなくなるの? 信仰系魔法が使えなくなるような特殊なスキルならともかく、モンクは修行僧と書き換えられるとおり信仰系魔法とは親和性の高いスキルなんだけど。たとえば全身モンク系の装備を着けたとしても、そのほとんどは僧侶系装備と同じものだし、違うものがあるとしてもナックルガードなどの拳につけるタイプの武装があるくらいだけど、それもベアクローなど一部の刃物由来のものさえ避ければ普通に信仰系魔法は使えるのよね

 そもそも私はスティックとステッキ系の武器しか持ってない。これはこの二種類はMP増強や信仰系魔法の効果を上げる特殊効果が付加されているものが多いからなの。これでも本職は巫女のつもりだし、それならばその方面を強化する武器を持つのは当然だよね

 おっといけない、話がそれてしまった

 う〜ん、その他に考えられるとしたらだけど例えば初期に信仰系スキル、この場合は巫女スキルを取ったけど途中で前衛系をやりたくなってモンク系ビルドに変更、結局巫女は低レベルのままで捨てスキルになってしまってろくな魔法を覚えていないなんて事なら確かに有り得るかもしれないけど、そんな人は居たとしても多分ごく少数だろうし何より私がそんなスキルビルドなら自分の事を巫女だとは言わないと思う

 私がそんな疑問を感じて黙っているうちに、何かに気付いたのかエルシモさんが独り言を呟いた

 「いや待てよ。姫さんが使えなくてもこの城の住人の中には復活の魔法が使える奴も居るんじゃないか?」
 「ちょっ、ちょっと待って。使えるわよ、私」
 「んっ、なにをだ?」
 「だから、復活の魔法を」

 っ!?

 声にならない声を出して驚くエルシモさん。なぜそこまで驚くかなぁ? だって、復活魔法でしょ。その中で一番難易度の高い9位階のトゥルー・リザレクションだって使えるわよ。だってこれが使えないと相手にトゥルー・デスとかを使われてPTメンバーが殺されてしまったら蘇生できないし、ヒーラーが本職の私としてはこれが使えないのでは話にならないしね

 「そもそも復活の魔法なんて神官なら誰でも使えるんじゃないの? そうじゃないと死んだ時に神殿で生き返ることができないし」
 「ほっ、本気で言ってるのか!?」

 私の言葉をとても信じられない事を聞いたかのように、驚愕の表情で受け止めるエルシモさん。どこにそんなに驚く事があるのかしら? だって冒険者なんてやって居たら事故死する事は当然あるからPTには復活魔法が使えるメンバーは必須だろうし、そうでなくても強敵に出会って全滅する事もあるだろうから神殿に復活させてくれる神官がいなくては大変じゃないの

 っと、ここで私はある事に気が付いた。そういえばエルシモさんって11レベルだっけ。それでは同レベル帯の神官では復活魔法はまだ使えないか

 「あぁそうか。ごめんなさい、エルシモさんくらいの強さのPTだとまだ復活の魔法を使える仲間、居ないわよね」
 「俺なんて関係ない、そもそもこの国には!」

 なんか興奮した感じで立ち上がると、エルシモさんは凄い剣幕で私にこう叫んだ

 「この国には復活の魔法を使えるマジックキャスターは一人も居ないぞ! それに法国はどうか知らないが、隣の大国である王国でも復活の魔法を、レイズ・デッドを使えるのはアダマンタイト級冒険者である蒼の薔薇のリーダーだけと言う話だ! それをさも使えるのが当たり前のように!」
 「へっ?・・・・・・ええっ!?」

 嘘でしょ!? だって、レイズ・デッドなんて30レベルもあれば覚えられる初期魔法よ。レベルアップが比較的しやすいユグドラシルでは始めて1週間もあれば、いや早い人なら2〜3日で覚える事ができるレベルに到達する程度の魔法なのよ? それを国中で、それも大国と言える国中で一人も使えないなんて!? おまけに隣の大国を入れても一人しか使える人が居ないなって事が本当にあるの? それに

 「誰も使えないって、じゃあ死んだらどうするのよ」
 「死んだら終わりだ。当たり前じゃないか」

 あっ確かに当たり前か。誰も生き返らせる事ができないのなら確かに死んだら終わりだ

 でも、それで一つ納得した事がある。そんな状況下なら10レベルを少し超えただけのエルシモさんでも近衛騎士レベルの強さだと言うのも頷けるのよね。だって王様を守ると言う事は常に死と隣り合わせだろうし、襲ってくる相手も同レベルくらいだろうから殆ど人がそれ以上強くなる前にきっと死んでしまうのだろう。そして誰も復活魔法が使えないのならば、死んでしまったらそれ以上は強くなれない。だからこそ、これくらいのレベルの人でもこの世界ではきっと貴重なのだろう

 ・・・あれ? ちょっと待って

 「エルシモさん、誰も使えないって言っていたけど、それは冒険者の中に復活の魔法を使える人が居ないのではなくて、本当にこの国中で誰も使えないってことなの?」
 「そうだ、誰も使えない」

 でもそれって変じゃない? だって、常に死と隣り合わせの兵士や騎士、冒険者ならともかく神官なら死とは縁遠い職業だし、修行を続けていれば使える人が出てきてもおかしくないような気がするのだけど?

 「ねぇ、冒険者と違って神殿で修行をしている神官たちは別に危険な場面に出くわしたりしないのよね? なら修行途中で死んだりしないだろうから5位階の魔法くらい使える人が出てきてもおかしくないと思うんだけど?」
 「ごっ5位階の魔法くらいだって!?」

 なんか今度もまたエルシモさんは信じられない事を聞いたと言うような表情で驚愕のリアクションを取る。なんと言うか、そろそろ驚かずに聞けないのだろうか? この人は。最初は彼の驚きに対して私もびっくりしてはいたけど、そろそろそれにもなれて来た。なのでその強烈なリアクションはスルーして話を先に進めるように促す事とする

 「どうしたの? 5位階の魔法って言葉にそんなに反応して?」
 「何をそんな冷静に! 5位階だぞ、5位階。そんな英雄クラスしか到達できないようなレベルの魔法を、まるで誰でも使えるようになるのが当たり前のように言うなんて!」
 「英雄? 5位階魔法が使えると英雄クラスなの?」

 5位階って確か30・・・いや29レベルから使える位階よね? エルシモさん、何か勘違いしてない? あっ、でも前衛系のエルシモさんでは魔法を覚えるのはとても難しいと思っているのかもね、なんて考えながら話を聞いていた私は、次のエルシモさんの言葉でちょっとだけ驚かされる事となる

 「あのなぁ、俺のような魔法の素養が無いものでは1位階の魔法を収める事すらできないし、素養があるものでも普通は3位階が限界だと言われているんだぞ? 実際この国で、いやこの周辺国で最高の魔法使いであり英雄を超えた存在でもある大魔法使い、フールーダ・パラダイン様でさえ6位階までしか使えないと言う話だ。それを!」
 「へぇ〜普通は3位階まで、最高の魔法使いでも6位階までなのか」

 流石にこれはびっくり。この世界の人たちってそんなに魔法のレベルが低いのね。でもなるほど、それならば5位階の魔法を使える事に対して驚くのも無理は無いかな

 そんな私の淡白なリアクションに流石のエルシモさんもあきれたようで、冷静さを取り戻して私に質問をぶつけてきた

 「なぁ姫さん、あんた一体何位階まで使えるんだ?」
 「ん〜、秘密。まぁ、そのパラダインさんって人よりは上だってことだけは教えておくけどね」

 その言葉を聞いて一瞬あきれた顔をした後、納得したかのように頷く

 「改めて解ったよ、やっぱりここは化け物の巣だって事がな」
 「それ、シャイナにも言ったでしょ。ひどいなぁ」
 「ハハハ、違いない」

 流石に驚きつかれたのか、この言葉をきっかけに笑い出すエルシモさん。そして軽い口調で聞いてくる

 「で、この城には復活の魔法が使える魔法使いは何人くらいいるんだ? 5人くらいか?」
 「そうだなぁ、人でないのも合わせたら100人居るか居ないくらいかなぁ?」

 自分の中にあるものよりも少し多めに言ったのだろうその人数を遥かに超える数字を聞いて彼は一瞬たじろぎ

 「冗談・・・じゃないみたいだな、その顔は。それに人以外って獣人でも飼ってるのか?」
 「いいえ、ラミアとかのモンスターも居るし天使とかも居るわよ。まぁ、獣人も居るけどね」

 この私の言葉でその表情はまたも信じられないものを見たかのような驚愕に染まる。これで何度目かなぁ? エルシモさん、今日一日で人生観、変わっちゃうんじゃないかしら

 「あっあんたの国って、一体なんなんだ? 普通モンスターと一緒に暮らしたりしないだろ」
 「そう? 人を食べるモンスターならともかく、天使とかなら一緒に暮らしている所もありそうな気がするけど。まぁこの国の、と言うかこの大陸の常識だとそうかも知れないわねぇ」

 あまりの驚きからか彼は少しかすれ気味の声で聞いたものの、私のモンスターと共存している事にそれほど疑問を持っていないと言う口ぶりを聞いてもう完全にあきらめたと言った表情になった。仕方が無いよね、ユグドラシルでも自分の本拠地のPOPモンスターや課金モンスター以外は基本敵だし、その気持ちは解る

 「まぁ、ただでさえ常識外ればかりが住んでいる城だ。モンスターが住んでいてももう驚かないよ。あ、でも姫さんは人間だよな? まさか姫さんもモンスターなんて事は」
 「ウフフ、心配しなくても私は人間だから安心していいわよ」

 それはよかったと笑うエルシモさん。でも笑いの後に真剣な顔で忠告をしてくれた

 「姫さん、俺から一つ忠告だが、復活の魔法の話は誰にも言わない方がいい。さっきも言った通り、この国には誰も復活の魔法が使える者がいない。と言う事は、その魔法が使える姫さんはこの国の人間からしたらものすごい価値があるという事にもなるんだ。もし復活の魔法が使えると広まれば大変な事になるだろう」
 「確かに死んだ人を生き返らせてほしいと言う依頼人で城の前に行列ができそうね」

 そんな事になったら大変よね、なんて笑いながら冗談を言う私に、エルシモさんは真剣な表情でこう告げる

 「そんな冗談みたいな話にはならないよ。復活の魔法を使ってもらうには普通の人たちでは一生掛けても稼げないほどの金が要るからな。だが問題はそこじゃない。この国に一人も居ないと言うのが重要なんだ。そう、この国の周りの国からするとな」
 「ああ、なるほど。今までは重要人物を殺せば復活させられなかったけど、私が居ればそれができるようになる訳か。それは大変、私を暗殺しなきゃね」

 冗談めかして話しているけど、これは実際に有り得る話なのよね。それくらいこの復活の魔法が使えると言う情報は重いと言う事だ

 「まぁ、姫さんを暗殺なんて出来っこないだろうけど、不要な災いを呼び寄せる必要も無いって事だ」
 「そうね、ありがとう。内緒にしておくことにするわ」

 いざとなったら外交の切り札に使える気もするけど、当分の間は黙っておく方がよさそうね。言いふらして回っても私には何のメリットもなさそうだし

 「あっ、後モンスターと一緒に暮らしていると言うのも黙っておいた方がいいぞ。きっとスレイン法国辺りが兵を挙げて襲ってきそうだからな」
 「物騒な国なのね、スレイン法国って」

 エルシモさんの話からすると、スレイン法国と言う国はただ物騒だと言う訳ではなく人間以外の種族をすべて敵とみなしている国らしい。なんと獣人やモンスターだけじゃなく、エルフとかドワーフまで受け入れないと言うのだからなんとも心が狭い国だ

 う〜ん、私は人間だから問題ないけど他の自キャラたちはそうも行かなさそうだし、近づかないに越した事がないという国みたいね。覚えておこう

 「さて、私が聞きたい事はこれくらいかな? では最後に面会の事だけど」
 「面会?」

 エルシモさんたちがこの収監所に来てからのこの1週間、彼らはずっとまじめに働いているみたいだからギャリソンやメルヴァとも話し合ってそろそろ家族との面会を認めてもいいんじゃないかと言う話になっていた

 「そう。野盗の皆さんの家族との面会なんだけど、来週くらいから順次解禁しようと思っているんだけど。面会専用の部屋を、と言うか建物を収監所の塀門の所にこれから作るから、そこで会えるようにするつもりよ。それで初めは一人10日に1度、時間は30分くらいと言う条件で始めて、その後は収監所の規則を守っていてくれていたら徐々に一度の会える時間を延ばそうと思っているのだけれど、どうかな?」
 「っ!? かっ家族に会えるのか?」

 あれ? なんか驚いてるみたいだけど、なぜ? エルシモさんの言葉からすると、会える時間が普通より長い、または短いから驚いているなんて事もなさそうだし。と言うか、会える事自体に驚いてない?

 「面会だから当然会えるけど、何かおかしな点があったかしら?」
 「囚人が家族にあえるなんて話、聞いたことも無いぞ! まったく、あんたの国って言うのはどんな国なんだ」

 そう言いながら目に涙を浮かべるエルシモさん。なんとびっくり、普通この世界では捕まった人と家族が面会する事なんてできないんだって

 エルシモさんの話によると、そもそも犯罪者は政治犯でもなければ捕まったら死刑が当たり前だし、政治犯なら誰かとあわせる訳にはいかない。そしてそのほかに捕まる者がいるとしたら捕虜だから当然家族と合わせてもらえるなんて事は絶対に無いんだってさ。なるほど、そんな状況では面会制度なんてものがある訳が無いか

 「取り合えず全員一度にあわせるなんて事は出来ないし、段取りになれるまでは多少手間取るだろうから1日に2〜3人ずつくらいに分けて家族に会うよう話し合って順番を決めてね。その予定にあわせてそちらの家族に連絡をしてここへ来てもらう事にするから」
 「ああ、部屋に戻ったら早速奴らに伝えて順番を決めることにするぜ。そうか、妻と子に会えるのか」

 そういうと手元にあったワインを一気に飲み干・・・そうとして咳き込む。あまりの嬉しさでそこにあったのがワインである事を忘れ、またずっと飲む物と言えば水だった為、常温になってアルコールの気化が進んでいるのにも気付かずに思わず吸ってしまったのだろう。そんな苦しそうな、でも幸せそうなエルシモさんを見て、なんとなく頬が緩むアルフィンだった


あとがきのような、言い訳のようなもの


 エルシモとの会見は今回でおしまいですが、後1話(予定)だけ家族との面会の話を入れるのでまだこのエピソードは続きます。しかし、幕間のつもりだったのにかなり長いエピソードになってしまったなぁ

 今回の話の中で蘇生魔法が使える人数を100人くらいとアルフィンは言っていますが、実はもっと居ます。当たり前ですよね、POPモンスターのほとんどが30レベル前後でその中で信仰系の魔法が使えるほとんどすべてのモンスターがレイズ・デッドを使えるのですから。一番規模が小さいとは言え大規模型本拠地なのでPOPモンスターはかなりの数居ますし、その1〜2割くらいは使えるんじゃないかなぁ。それに課金モンスターや魔女っ子メイド隊、後救護班のNPCも居ますからね

 さて、D&Dでは魔法のレベルは0〜9レベル、オーバーロードは1〜10位階です。それを踏まえた上で今回出てきたトゥルー・リザレクションと言う魔法ですが、D&Dでは9レベル魔法なので、オーバーロードでこの先出てくる事があるとしたら10位階になるかもしれません。と言うか普通は10位階になるでしょう

 ではなぜ今回9位階にしたかと言うと、D&Dで5レベル魔法である蘇生呪文、レイズ・デッドが5位階だったからです。まぁその程度の予想なので、実際にオーバーロードに出てきたときは10位階になっているかもしれませんが、その時はすぐに直す事にします

 あと、D&Dではデスで殺されるとレイズ・デットでは生き返らせることができないけど、リザレクションでは生き返らせることができます。しかしトゥルー・デスと言うその上位の魔法があるオーバーロード(D&Dにはありません。因みにデスは両方ともあるようです)ではリザレクションの上位であるトゥルー・リザレクションでなければ生き返らせる事ができないと思って、アルフィンが使える蘇生最高位の説明に入れさせてもらいました

 ただ、このトゥルー・リザレクション、どうもD&Dオリジナル魔法っぽいので著作権の関係上オーバーロードで出す事があった場合違う名前になっているかも? その時も変えなくてはいけないけど、気付くかなぁ? 私

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